2016/09/09

ヴィザなし渡航に慣れていると…

今回の視察旅行に参加を希望されている方がポーランド入国にヴィザが必要な国の出身とのことで、大使館領事部に問い合わせてみたところ、全部の書類をそろえて申請用紙を提出に行くのもオンラインで予約制。しかも、その一番早い空きが丸1か月先という回答でびっくりしました。

申請書の提出が1か月先?まったく、いったいいつの時代のどこの国の話なんだろう…。

ふと、大昔にクラクフの米国領事館や西独領事館の前にできていた査証申請のポーランド人の長蛇の列を思い出しました。

提出する書類には旅券に、招聘状、3万ユーロ以上の保障がある保険証券、航空券等などが必要で、今回のように時間があまりない場合は航空券は特に困りますね。2か月以上先の話でなければ、うっかり予約もできないし。

いずれにしても、10月初めの出発だと査証の発給は絶対に間に合わないようです。
領事館の方は、航空券は買わなくても予約確認書だけでよいとおっしゃるけれど、今は予約=決済がほとんど。予約決済してもヴィザが間に合わないというような危ない橋は渡れません。
いまどき1年オープンのノーマル航空券を購入する渡航者はいるのかな。

そして、査証の発給は申請書類受理後、1週間から2週間後だそう。
 
ポーランド入国の査証申請が東京でもこんなに時間がかかるとは。日本人がヴィザがないと入国できなかった時代は申請は郵便でもできて便利でした。なんだか時代を逆行しているような気もしないでもないですが、ヴィザ取得が入国条件になっているお国の方は、申請手続きにたっぷり時間の余裕をもってどうぞ。

申請手続きの詳細→http://tokio.msz.gov.pl/ja/consular_section/tokio_jp_a_115/

2016/09/05

シトー修道会の歴史を歩く オブラの聖ヤコブ教会と修道院

ポーランド西部のヴィエルコポルスカ地方でシトー会の伝道の軌跡のひとつである修道院を見学してきました。

先日ご紹介した蒸気機関車博物館のあるヴォルシュティンから車で10分ほどのところにオブラ村(Obra)があります。シトー会がこの地に拠点を築いたのは1240年のことでした。当初は質素な木造であったのが頑丈な石造りとなったのは16から17世紀のこと。この地のシトー会修道院は1835年、プロイセンによって解体されて、1926年から無原罪の聖母マリア献身修道会がここで活動しています。

修道院内には荘厳な後期バロック様式の聖ヤクブ教会があります。この教会堂自体は1722年から約25年にわたって建設されたものであり、内装はロココと古典様式になっています。
内部の装飾は後期バロック様式


悪魔を象徴するものを踏みつけて歩く意味を持つ階段の一部



主聖壇の聖母被昇天の絵(1756年シモン・チェホヴィチ画)

また教会堂内には1500年のキリスト受難の像(十字架に磔になるキリスト像)や彫刻(1762~64年)アウグスティン・シェープス作Augustyn Schöps があります。教会内のフレスコ画(1753-54)を描いたのはスタニスワフ・ブジョゾフスキStanisław Brzozowski。
さらに壁を見るとこの地方に所縁のある貴族であり選挙君主時代にポーランド最後の王スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキの選出にかかわった代議員でもあったラファウ・グロフスキと妻ルドヴィカ
の墓碑があります。

世界各国から宣教師たちが持ち帰った品々がすごい

こちらはヨハネ・パウロ2世が寄贈したもの

アフリカからの品々

修道院内の食堂です。金曜日は肉類のメニューは出ませんが
それ以外は食事には制限はないとのことでした。

修道士たちが普段祈りを捧げている礼拝堂
 修道院(1618年)は後期バロック様式で、教会に隣接しています。この修道院は1753年から55年にかけて改修工事が行われ、さらに1920年代には増築と2回にわたって手を加えられています。教会堂と修道院は1932年に文化財に登録されました。
中庭の四角い庭園は周囲を回廊に囲まれ、なかには無原罪の聖母マリア献身修道会高等神学院と海外へ渡った修道士たちが集めた品物が展示されている博物館があります。